消防対策

 明治38年11月24日に大火が発生した。
 
 「千葉毎日新聞」はこの大火について連日記事を掲載している。
 
 記事によると火災発生直後、夷隅郡役所書記や大多喜警察署長、勝浦分署長らが現地に赴き被害状況と救助に関する調査を行った。
 
 その結果、罹災者は37戸、救助を要する罹災者は28戸に及ぶことが明らかになり、村役場吏員や警官たちは罹災者66人の収容に尽力している様子、また義捐金徴収状況を詳細に記している。
 
 また、記事は「興津は県下有名なる興津港のある所にして、人家稠密」な地域であったために、東西南の三方に延焼が進み被害を大きくしたと報じている。

勝浦市史 通史編 参考

興津の大火