平成26年作成
現在勝浦市は、都市計画マスタープランを作成中です。
 その中に地区別まちづくり方針を打ち出しています。
 その案がHPで公開され、パブリックコメントが求められました。
 その中から、興津地区(吉尾・鵜原・守谷・興津・浜行川・大沢)を抜粋して掲載いたします。

(1) 地区の概況と課題
 
 1) 位置・土地利用・主な公共施設の分布

  本地区は市の南西部に位置し、東は吉尾・鵜原集落から守谷集落、JR上総興津駅周辺の国道128号沿いに形成された興津市街地部を経て、浜行川集落から西側を鴨川市に接する大沢集落に至る地区で、全域が都市計画区域に指定されています。

 沿岸部はリアス式海岸の岬と入り江が連続する変化に富み素晴らしい自然景観を見せており、南房総国定公園に指定されています。

 遠浅の波静かな入り江には、鵜原・守谷・興津の3箇所の海水浴場と鵜原・守谷・浜行川・ 大沢の漁港及び避難港に指定されている興津港があります。

 興津市街地には、国道128号沿道を中心に商業サービス施設等の立地が見られますが、バイパス線の整備等に伴い活気が乏しい商業地となっています。

 興津市街地には、そのほか興津中学校、興津小学校をはじめとして、公民館、郵便局等の公共公益施設が立地しています。

 丘陵部には、東急リゾートタウン勝浦やミレーニア勝浦等の丘陵部開発地が分布しており、既成の興津市街地とは異なる街並みが形成されています。

 
 2) 交通条件
 
 本地区を通る幹線道路としては、地区の南側を東西方面に通る国道128号と同バイパス線及び興津市街地と北側の上野地区や大多喜方面とを結ぶ(県)勝浦上野大多喜線、鵜原集落と東急リゾートタウン勝浦・北側の上野地区・総野地区を結ぶ市道鵜原荒川線等の幹線道路があります。

 また、国道128号と並行してJR外房線が通っており、JR鵜原駅、JR上総興津駅、JR行川アイランド駅の3駅があります。

 国道128号には、JR勝浦駅とJR興津駅を経由して上野地区方面とを結ぶ小湊鉄道による路線バスと、それを補完する形でミレーニア勝浦を経由して上野地区方面及び上野中心集落を経て荒川方面とを結ぶ市民バスが運行されています。

 さらに、JR上総興津駅と鴨川方面とを結ぶ鴨川日東バスによる路線バスがが運行されています。

 
3) 人口等
 
 本地区の人口は、平成24年で4,252人であり、全市に占める割合は、20.9%となっています。同様に、世帯数は、1,826世帯(全市シェア―19.6%)となっています。

 平成14〜24年の10年間の変化は、人口で11.8%の減少、世帯数は0.6%の増加となっています。

 高齢化率(老年人口比率)は、平成24年で40.1%と全市平均(33.5%)を大きく上回り、地区の中では最も高くなっています。年少人口比率は、7.8%と全市平均を若干下回る程度となっています。

 平成14年 人口4,821人 1,816世帯 年少人口比率10.4% 老年人口比率29.6%
 平成19年 人口4,539人 1,794世帯 年少人口比率 9.8% 老年人口比率35.0%
 平成24年 人口4,252人 1,826世帯 年少人口比率 7.8% 老年人口比率40.1%

 
大正2年清海村事務報告によると、戸籍は前年末在籍人口6,371人現住戸数952戸となっています。
 当時の方が、人口が多かった事になります。


勝浦市都市計画マスタープラン 興津地区のまちづくり構想