平成25年1月11日 (晴れ) 寒い日が続いています

 
生物は何処かに生れ何処かで育つ、私もあなたも、そうしてその土地こそ好き嫌いにかかわらず故郷である。
 懐しい御先祖様の土地、山に小鳥を追い、川辺や「田圃」に「トンボ」を釣り、野に「すみれ」や「たんぽぽ」を摘み、磯に貝を拾い、海に夢を託した幼心の育ての糧でもある。
 そこに昔から伝える数々の物語が故郷の由来記でもあり歴史でもある。
 その我が故郷の歴史のない事はなんと心淋しい限りではありませんか。


 この文章は、鈴木進さんが書かれた「興津郷土史」の前文の書き出しであります。
 昭和42年12月20日、71歳の時に書かれたと記しています。

 その郷土史の参考資料のなかに、町村沿革誌があります。

 この「いそっぴ便り・がんばれ興津応援団」のホームページでも参考にさせていただいております。

 この清海村町村沿革誌は大正2年以前のデータを使っていますので、ほぼその頃に書かれたものと思われます。

 大正2年から昭和42年は54年後でありました。
 今年は平成25年。
 昭和42年から46年経ち大正2年からちょうど100年目になります。

 町村沿革誌も興津郷土史も「紙」に残され、その「歴史」は勝浦市役所社会教育課に保存されています。

 インターネットやサーバーやプロバイダーやホームページなるものがいつまで存在するのかわかりませんが、私は今を生きる人間としてコンピューターと使い興津の歴史を未来に伝えて行きたいと考えています。

 平成24年11月3日 (晴れ)

 平成24年10月末で近所の「本と文具の店」の小売部門が閉店いたしました。
 
 教科書の販売や配達に絞って営業を継続すると言うことであります。 
 我々が幼いころから存在していた地元の店舗が閉まることは、とても寂しいことであります。
 
 現在興津にある小売店や飲食店の店主は高齢化が進み、後継者のいる店は数えるほどしかありません。
 
 それは、高齢者が歩いていけるお店がなくなる事を意味します。
 しかし、打つ手がないことも、事実であります。

 最近はコープの配達や、コンビニエンスストアーの宅配もあるようですが、地域のつながりがなくなって行くことに、寂しさを感じるのは、私たちだけではないでしょう。
 
 この20年数間、少しづつ衰退していく地域を見続けてきました。
 最近は津波の心配も増えてしまいました。
 
 興津から金融機関の支店もとっくになくなり、25年度からは保育所もなくなることになりました。 しかし、この状況だからと言って、誰も助けにきてくれるわけではありません。

 いそっぴ倶楽部は今日も行く。

 最近、若い皆さんが組織を作って海岸清掃を行ってくれようとしています。

 そんなことを拠り所に、もう少し頑張ってみようと思っています
 
                 いんべやぁフェスタの日 興津にて
  
つらつら日記